Tomorrow is another day

千駄木とは今日でさようなら


1月半ばからそこで生活はしておらず、先週引越しも完了していたが、残留物など諸々あって、まだ気持ちは半分千駄木にあった。
本日、最終片付け・掃除をし、鍵も返したので、ようやっとおしまい。
家に染み着いた忌まわしい痕跡や、村社会のしがらみからも解放〜☆


当初は生活そのものが濃かった。充実した2年半だったが、最後は地獄の日々だった。(不動産屋との契約期間で言えば2年9ヶ月か)
長い歳月かけて何も築いてはいなかった現実を思い知らされた、最後。


喜怒哀楽色々詰まった家…
そのうち楽しかった事だけが残るだろう。いい思い出と思える日も来るはず。今は消したい過去だが、大事な過去でもある、ハズ。


住み始めてから購入した電化製品やらラックやら、そこでの生活を想起させる物も全て売り払って、さっぱり。チョットした小遣いになったのはラッキー☆


まあ、人生色々、生きてるだけでまるもうけッ♪


さて、次はどこに住もうか?

早いお花見

珍しく、オサレ〜な街、代官山へ。
渋谷や恵比寿はウロウロ歩くが代官山って縁遠いのだナ。偏見もあって。


目的は、アフリカの写真展。


Brightness 』展  松尾容子


アフリカにまた行きたくなってしまった。ああ、砂漠〜


洋服屋の一角がギャラリーだとは知らず、目的のお店の周りをウロウロしてしまった。

hanjiro 


凝ったつくりでお店自体もなかなか楽しい。ヨーロッパの古い浴槽を水槽にし小魚泳がせたり、メリーゴーランドの木馬がいたり、鳥がいたり…タリタリと魅せる。代官山だし、洒落てるし、きっとお洋服は私なんぞお呼びでない値段なんでしょと思いきや… アラ!お手ごろ価格♪
引越ししたばかりでなければ、買い物の鬼に化けてる所。寝る場所がやっとのお部屋に新しい洋服の居場所なんてありゃしない…
なかなか良心的なお店と思っていたら、展示スペース使用料まで無料なのね。
http://www.hanjiro.co.jp/hanjiroweb/hanjiro-galleryoubo.htm


周りにも魅力的なお店がチョコチョコ。1軒は細部にまでこだわった和の作りの洋服屋。階段のステップ部分に藍染の布を塗りこむなんざ、すごいね。ドコカの蛙、大海を知らずになってしまうワと2人で話しつつ、次の目的地へ。




上目六さくらショッピングセンター(”かめろく”と読むそうだ)
http://www.shopbiz.jp/contents/news_JS/33_042.phtml
古い家屋(間貸しアパートと民家と町工場)を活かして、レストラン、バー、洋服屋(バーの一角)、パン屋が入っている。


まず、ランチはその建物脇の駐車場にある移動弁当屋でアジアンなお弁当を購入。友人と二人で目黒川沿い のベンチで、川を眺めながら。陽だまりに、戯れる川辺のすずめと気持ちいいランチタイム♪ 酒豪の友人は既にビール片手。しかも迎え酒!


食後は、バーでお茶。私はほうじ玄米しょうがはちみつ茶(長いっ!)、そしてお隣は桜ビール(!)。ビールに桜リキュールと何かが入ってきれいな桜色。ビールというより甘いカクテル。2階のテラスで川を眺めながら。目前に伸びる桜の枝がピンクづいていたので、開花はもうじきか? お花見の季節はさぞかし素敵な見晴らしでしょう。
テイクアウトしたopatoca(オパトカ)のフランスパンが久々にヒット☆ 噛むほどに香る小麦の甘み。幸せ♪♪




午後はのんびりお散歩。
既に桜が満開の場所も見つけ、初お花見。
小道をウロウロ蛇行しながら、オサレなインテリア屋で54万の椅子にびっくりしたり、怪しげな髑髏のオブジェ満載のアンティー洋服屋(museumと書いてあった)を覗いたり、なかなかに冒険。
中目黒、代官山…という響きからは予測していなかった町並みもけっこうあるもんで、昔ながらの八百屋やら、しもた屋やら、高級でないフツーの住宅街も。


西郷山公園
http://meguroku-net.com/meisyo/saigouyama/saigouyama.htm
http://nakame.annaijo.jp/kurasu/000036.shtml


おお!都内にこんな見晴らしのいい公園があったとは! 高台からいい眺め。本当に山の頂上みたい。(サイト見て知ったが、滝まであるとは気付かなかった… 次回見てみよう)
脇のGreen Cafeでお昼間らしくソフトクリーム。抹茶もイチゴもちゃんと素材を使って作った味で美味しい♪
良心的価格設定と思ったら、目黒区障害者就労支援センターの運営だそう。トイレが車椅子対応だったのにも納得。
(カフェの雰囲気は、こんな感じ  http://wiki.livedoor.jp/town_daikanyama/d/%A5%B0%A5%EA%A1%BC%A5%F3%A5%AB%A5%D5%A5%A7



時間にしたら3、4時間だったが、意外と本日は冒険だった。当たり前だが、都内はまだまだ色んな顔があるのね。もっと色々歩こうっと。時期もちょうど良いしね。

黒い影

ある晩帰宅すると、呼吸困難で横たわっていた。


口を半開きにしたまま、肺なのか心臓なのか、胸の辺りが大きく波打っている。目も虚ろ。そこにいつもの可愛い瞳はない。昼間までは元気に飛び回り食欲も旺盛だったのに。


体をさすると、ガリガリだった…


正月から怒涛の日々で、自分が生きるのに精一杯だった。全く変化に気付いてやれなかった。ダンスをしてあげる事もなく、スキンシップも足りなかった。
一晩つきっきりで、ただただ様態を見守った。翌朝すぐ医者につれていった。正直、朝まで持たないと思ったくらいだ。


数日検査入院。当日即撮ったレントゲンでは、胸部も腹部も全体的に靄がかかっていた。クリアに見える所なし。全身に悪性腫瘍があるのか…


交通事故で下半身を轢かれ3回手術し、生存できても歩行は不可と言われたのが嘘の様に、壁もよじ登るワンパクな黒猫。持って3年との診断も既に3倍は生きている。元気に走り回ってもツギハギだらけの内臓、下半身。とうとう限界がきてしまったか…


検査の結果、原因は色々。解剖すれば判明するだろうが、麻酔に耐えられる体ではないとの事。原因が判明したとて治せるわけでもなく。取敢えず病院では酸素部屋で生活。


退院し、今はいつもの表情に戻った。薬漬けの日々ではあるが。
心臓がかなり弱っているので、大好きなダンスもできないし、いつ何時あの晩の様な容態になるかも分からない。いつ逝ってしまてもおかしくない状況。


変化に気付かなかった自分が憎い
それにしても、獣医は高い

銀幕の向こう側

初めて!映画のエンドロールに名前が載った☆


今回は現場へ行かず完全な裏方仕事だったが、私の所属した部隊は全員名前が載った様だ。本来、下っ端までは載せて貰えないので、かなりラッキー♪


都合悪く試写会に行けなかったので、まだ実感わかず… この目で確認できるのは、春。

世界を食べ尽くせ!

スコーンと憑き物がとれたら、身の軽いこと!軽いこと!
執着していた事がどうでも良くなってしまった。プツンと何かが切れたみたい。ガハハ
我にかえるってこういうことね。


ご飯の美味しい事♪


吹っ切れてしまうと、この20日間の体たらくが勿体無くて… ま、世の中何事も勉強ですワ。だらしない輩と鈍臭い輩に付き合ってる暇はないのヨ。性分に合わないのよねぇ、と再認識。
エネルギーは建設的に使わなくっちゃ☆


強がりではなく、良い経験でおざんした。持つべきものは友ってのが身に染みた日々でもありんした。
早く遅れを取り戻さなくては!と以前にも増して貪欲になってしまったが、ま、いいか…


モノ作りって楽しい☆

藤の花

友人が自ら命を絶ってしまった


2007年1月17日 午後7時5分


躁鬱とはもう十数年の付き合いと言っていたが、大学時代は全く気付かなかった。とてもアクティブで、国内外を問わず一人で旅したり、フェス巡りしたりしていた。それは最近でも変わらず、この春はインド一人旅を計画していた。
彼女がぐちぐち悩みを言っているのもほとんど聞いた事がない。いつまでも悩まず、即行動。
何でも自分で考え自分で行動…


「最期まで自分で決めちゃったよ」


と、彼女のお父さん


東京駅で待ち合わせ、最後のお別れに滑り込みセーフした私たちは、彼女を前にしてもなかなか状況が、現実が、呑み込めなかった。
薄紫の着物で微笑む写真(成人式の)を前に横たわる彼女は、眠っているようにしか見えない。今にも起き出してくるのではないかと…  魚の美味しい町に住む彼女の家へ遊びに行く話は何度かあったが、まさかこんな形で実現するとは。久しぶりの新幹線も友達と泊まるホテルも、全然楽しくない。


卒業後も年に数回はご飯会をしていた仲良し4人だったが、これからは1人足りない

石井聰亙の初期監督作を一気に観る。

「ISHII SOGO DVD-BOX Vol.1」

高校大パニック』1976年/color/17分

製作:大屋龍二 脚本:石井聰亙 出演:梅津正信/中村ジョー/テアトルハカタほか

大学在学中の石井監督が郷里の福岡で撮影したデビュー作。加熱する受験戦争と管理教育に抑圧された高校生が、猟銃を手に学校を襲撃する。全編にみなぎるパワーとスピーディーなアクションで、それまでの自主映画の観念を塗り替えた衝撃作。



1/880000の孤独』1977年/color/43分

制作:椚山幹夫 脚本:石井聰亙 撮影:井上敏夫/伊藤洋介 出演:入戸野誠/山崎いずみ

東京の片隅で予備校に通う浪人生。大学受験までのカウントダウンは始まっているが、未来はまったく見えない。鬱々と日常生活を送る彼に、暴発の瞬間は突然やってくる…。救いのかけらもない衝撃の結末で観る者を凍らせる、石井聰互のフィルモグラフィ中、最も陰惨かつ暴力的な問題作。



突撃!博多愚連隊』1978年/color/75分、狂映舎

製作:大屋龍二 脚本:石井聰亙 撮影:伊藤敏朗 音楽:シャイニー(中島康信) 出演:志水正義/清末裕之/泉谷しげる

偶然にも一丁の拳銃を手にした1人のチンピラ。彼はやがて無数の暴力団員と警官隊を敵に回し、仲間と共に幼稚園の一室に籠城すると、強大な世界の圧力に無謀な戦いを挑むのだった…。組織に裏切られ、袋小路に追いやられていくアウトローたちの怒りと情熱、そして人知れぬ孤独を描く、悲壮なまでの熱気に満ちた大作。



狂い咲きサンダーロード』1980年/color/96分

[狂映舎=ダイナマイトプロ]

製作:小林紘/秋田光彦 脚本:石井聰亙/秋田光彦/平柳益実 撮影:笠松則通 音楽:泉谷しげる/パンタ&ハル/THE MODS
出演:山田辰夫/中島陽典/南条弘二/小林稔

バイク!ロック!バイオレンス!日本インディーズ映画の最高峰に輝き、今なお多くのファンを生み続ける伝説的作品。暴走族“魔墓呂死”の特攻隊長・ジンは、「市民に愛される暴走族」を目指す同輩や自分たちを取り込もうとする政治結社に反抗を試みた末、遂には右手を切断されてしまう。しかし、どん底に堕ちてなお抗うことをやめない彼は、バトルスーツに身を包み、幻の街サンダーロードで最後の決戦に挑むのだった!



シャッフル』1981年/color/B&W/38分、ダイナマイトプロ
原作:大友克洋 製作:秋田光彦 脚本:石井聰亙 音楽:ヒカシュー/バチラス・アーミー


石井は初期作品の方が断然!力があって面白い!! 『1/880000の孤独』はある時期私も陰鬱としたやるせない日々を送っていた時期があったので、痛かった。
『シャッフル』には若かりし頃の森達也室井滋も出演。
でも、突然目の前が真っ白になり、すべての計画が白紙に戻された今のアタイは、何を見ても心ここにあらず。うーん、こんなことならもっと早くに見ときゃあ良かった…