奪われる空

横丁の坂道を抜けると…

防音壁の囲い
所々に「反対」の旗を掲げた民家

午後まで仕事。久々に飯田橋散策。と言っても、最近日暮れがホントに早いんで、チャリでちらっと廻るだけだったが。
東京大神宮から東京警察病院の辺りは、良い意味でごちゃごちゃしている。古民家やふっるーいビル（低めのね）、雰囲気のある小路なんぞが残っており、駅近くとは思えないほどの静かな空間。

そこに、地上38階地下2階のビルが建つ。

富士見二丁目北部地区第一種市街地再開発事業
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/cpproject/field/fujimicho/saikaihatsu7.html

1.概要
当地区は小規模な木造住宅や商業施設が密集し、地区の外周道路や内部の道路は細街路のため防災上の問題が残されている。地区内の細街路の解消、建築物の耐火化を図りながら、居住人口の増加を推進し、駅前にふさわしい複合市街地への土地利用転換を誘導し、オープンスペースを備えた快適な居住環境の創出をめざす。

小規模な木造住宅や古い町並みは、「駅前にふさわし」くないそうです。ただただ高くてデカく、コンクリート打ちっぱなしか、ガラス張りのビル、規則正しく整列された植え込み…没個性な景色が「ふさわしい」んでしょうね。きっと。趣味の悪い・センスのない私には、全く理解出来ないけど。

http://www.ne.jp/asahi/iidabasi/sanpo/huzimisaikaihatu/huzimisaikaihatu.htm
再開発のHPのバックが「飯田橋散歩路」の連続プリントで…　笑えない冗談

また一つ町の個性が踏み潰され、東京の空が狭くなる

（写真は、建設現場の白々しい事この上ナシな看板。この「人」は誰を指してるんでしょうかね？）