紫または、La Passion de Jeanne d’Arc

念願の、


裁かるるジャンヌ 』 監督カール・ドライヤー*1


ごく偶に単館で上映されるが、機会を逃しまくり… 都合がついた時も、入りきれないほど長蛇の列で断念(確かユーロスペース

DVD『裁かるるジャンヌ』発売記念
サウンド・オブ・サイレント Sound of Silent


ピアノ伴奏付きでサイレント映画を鑑賞する上映会『サウンド・オブ・サイレント』はおかげさまで7回目を迎えることになりました。昨今、音楽付きの上映会が続々と行われ、映画と音楽が共存する豊かさ、難しさに一喜一憂しております。今回は、映画遺産『裁かるるジャンヌ』をキヨミズから飛び下りる覚悟で伴奏します。ご来場お待ちしております。
―柳下美恵


裁かるるジャンヌ La Passion de Jeanne d’Arc 1927(97分)35ミリ
監督/カール・ドライヤー
出演/ルイーズ・ルネ・ファルコネッティ アルトナン・アルトー
英国の侵略からフランスを救ったジャンヌ・ダルク。奸計により英国軍に捕らえられた彼女が、宗教裁判によって処刑されるまでの一日を描く。巨匠ドライヤーの無声映画の到達点にして、世界映画史の金字塔のひとつでもある傑作。1980年代初めにノルウェーで発見されたオリジナル・プリントを元に作成されたフランス語字幕版を1秒=20コマ映写で上映。日本語字幕付き。

●ピアノ伴奏:柳下美恵 Yanashita Mie
無声映画伴奏者。武蔵野音楽大学器楽科(ピアノ専攻)卒業。宮崎、大阪、山形などの映画祭、東京国立近代美術館フィルムセンター等の全国各地の上映会で演奏。弁士との共演や、月例の上映会「活動倶楽部」(1920年代〜30年代の作品を中心にした上映会)の運営など幅広く活躍している。昨年、ピアノソロアルバム「サウンド・オブ・サイレント」をリリース。

◎料金
一般=1300円
アテネ・フランセ文化センター会員1000円
アテネ・フランセ文化センター会員入会をご希望の方は登録が必要になります。
登録料:一般1500円/アテネ・フランセ学生1000円(2006年8月まで有効)

◎企画 柳下美恵 アテネ・フランセ文化センター
◎主催 アテネ・フランセ文化センター
◎フィルム提供 (財)国際文化交流推進協会(エース・ジャパン)
◎協力 紀伊國屋書店


◎会場
アテネ・フランセ文化センター 
東京都千代田区神田駿河台2-11
(JR/地下鉄 御茶ノ水駅・水道橋駅より徒歩7分)
http://www.athenee.net/culturalcenter/schedule/2005_sche/event09_12.html


構図が面白い。色んなアングルから撮っているが、斜め下からが印象的。
今回初めてピアノの生伴奏付きで無声映画を鑑賞したが、活弁とはまた違った味わい。ピアノも雄弁である(奏者による一解釈を押し付けられるのを嫌う人もいるが、活弁だってそれは同じ。)
奏者の柳下美恵*2さんの夫は、お馴染みガース柳下こと柳下毅一郎*3


何年振りかのアテネフランセ文化センター
http://www.athenee.net/culturalcenter/


大学の夏休みなど、バイト→映画館→映画館とよく掛け持ちしていた。そんなもんだから、ここでヌーヴェルバーグを見た時には夢の中。タイトルを織機で布に織っていく様を延々映されては、本編まで起きてられるはずもなく…
でもアテネフランセ自体は穴場(私にとってアテネフランセは「映画館」の分類)。フランスのコアな映画は勿論、なかなか映画館で上映される機会の少ない国・地域の映画、監督特集など充実。(確か「ピンク四天王」の語が誕生したのも、ここでの特集がきっかけだったと思う) そして何より良心価格。特集映画の時は、3回券買うと1回8百〜千円。今回も生伴奏付きで1300円。破格!
ただ難点は椅子と余りにフラット過ぎる床。前の人の影響を諸に受けるのだ。座高が高くない人が前でも、スクリーンが頭で一部隠れる…
今回も体を曲げながら観ていたので、腰痛が… ここの劇場だけは最前列がベストポジションなのを忘れてた