ハマのメリーさん

テアトル新宿


ヨコハマメリー

監督:中村高寛*1
出演:永登元次郎五大路子団鬼六山崎洋子大野慶人森日出夫
テーマ曲:「伊勢佐木町ブルース」 歌 渚ようこ


私にしては珍しく、友人と3人で。オトモダチには悪いが致し方なく…
基本的に映画は一人でみる。作品と自分との対峙に、どうして横に人が必要か?全く分からん。デートで映画ってのに憧れもないし。幸い相方も同じ考えなので、助かってる。同じ映画を別々に見に行ったりするもんだから、周囲には首を傾げられたりするけど。
人によって好きな席も違うから、例え一緒に行ったとしても、隣に座る必要もないのではないかと。もちろん、その作品について話しあったり、共有するのも大切だと思うが、それは後でも出来る事。見ている時に横にいるからって、共有できるものでも議論出来るものでもないし(上映中の私語は最悪!)。


メリーさんというよりは、彼女を追う(想う)元次郎さんが主人公。元次郎さんがとっても魅力的。
まだ街にいた頃のメリーさんが、ビルでイスに腰掛けてるシーン。後背部からとらえたショットのセクシーさ。うなじと伸びる腕・手に魅せられてしまった。色っぽい
戦後、パンパン、街娼…というキーワードから、可哀相な女の物語(人生)を連想して観に来た人の期待を、見事に裏切ってくれたに違いない。戦後のどさくさだろうが、現在だろうが、売春婦=悲しい女って図式は、女をバカにしてる (ってぇ事をフェミの人も気付いてネ。売春否定の、特に倫理面での論旨の行き着く先にある「純潔」ってオヤジの思想じゃん)