藤の花

友人が自ら命を絶ってしまった


2007年1月17日 午後7時5分


躁鬱とはもう十数年の付き合いと言っていたが、大学時代は全く気付かなかった。とてもアクティブで、国内外を問わず一人で旅したり、フェス巡りしたりしていた。それは最近でも変わらず、この春はインド一人旅を計画していた。
彼女がぐちぐち悩みを言っているのもほとんど聞いた事がない。いつまでも悩まず、即行動。
何でも自分で考え自分で行動…


「最期まで自分で決めちゃったよ」


と、彼女のお父さん


東京駅で待ち合わせ、最後のお別れに滑り込みセーフした私たちは、彼女を前にしてもなかなか状況が、現実が、呑み込めなかった。
薄紫の着物で微笑む写真(成人式の)を前に横たわる彼女は、眠っているようにしか見えない。今にも起き出してくるのではないかと…  魚の美味しい町に住む彼女の家へ遊びに行く話は何度かあったが、まさかこんな形で実現するとは。久しぶりの新幹線も友達と泊まるホテルも、全然楽しくない。


卒業後も年に数回はご飯会をしていた仲良し4人だったが、これからは1人足りない