銃口の向こう側

仮面ライダー555
http://www.tv-asahi.co.jp/555/
http://www.toei.co.jp/tv/555/column/allup/allup.asp


龍騎にはなかった視点、敵の世界。


まあ、龍騎はそこまで描いてたら収集つかなくなるから、決して「足りない」視点ではないが。
勧善懲悪の世界で正義の味方バッタ型人間が敵を倒していた時代は楽だった。
テロや戦争で明らかな様に、モンスター=悪、敵=悪と安心して片付けられるほど世界は単純明快でない。何かをモンスターとして認識するのも、させるのも人間。銃口の先にも、後ろと同じように日々の生活がある。


龍騎もそうだったが、食卓を囲むシーンが多い。食卓=家族の象徴ってのは古いが、血ではなく関係性を家族の拠にしているのは好感が持てる。血なんて根拠がありそうで無いものより、それまでに築いてきた関係の方が信頼できる。
まり−巧−啓太郎の家族 (龍騎では、優衣−真司−蓮−おばさんの家族)


ただ、次第にまりが守るべき存在になっていくのが安直。まりはそんなに弱いのか?
繰り返し出てくる「普通の女の子でいてほしいんだ」とか「男だから」のセリフは辟易する。主人公の巧はそんな野暮な事言わないので良いが、巧とまりに恋心をちらつかせる演出も予定調和で、残念。
龍騎は優衣に誰も恋愛感情を抱かないのが良かった。


それにしても、どうして変身のバージョンアップ型はダサいのか? 龍騎のサバイブしかり、555のブラスターフォームしかり…